【第1部：トーク】
前半のテーマは「ポピュラーミュージックのルーツは世界中に！」。エマーソンさん自作のスライドを流しながらトークが展開されました。
彼が多大なる影響を受けているオルガニストJackie Mittooのこと、日本で活躍されたフィリピンのジャズ・ミュージシャンRaymond Condeのこと、さらに世界中の音楽は繋がっており、影響を与え合っているということなど、興味深いお話がたくさん。エマーソンさんならではの、日本や欧米だけでなく、世界中の音楽に目を向ける視野の広さ・公平さがとても印象的でした。

後半のテーマは「エマーソン北村の演奏のなりたち」。前半に続き、エマーソンさん自作の「グリッド譜面」を使いながら、演奏も交えつつ世界中の音楽のリズムにフォーカスしました。
ビートの階層がはっきりした「縦ノリ」のAC/DCの曲をアレンジして「横ノリ」のグルーヴに変えてみたり、João Gilbertoの曲のサンバのリズムに着目したり、エマーソンさんとレゲエとの結びつきについても解説したり、、、と集まったお客様も興味津々なトピックばかり。シンセサイザー2台、サンプラー1台のシンプルなセッティングゆえに、曲の構造・骨組みがだんだんと見えてくるような、音楽好きにはたまらない時間だったのではないでしょうか。

【第2部：ライブ】
休憩を挟んで、第2部はエマーソンさん一人による「エマソロ」ライブ。
「帰り道の本」などの人気曲に加え、夏にぴったりの爽やかな「Theme from a Summer Place」、これまでのエマーソンさんの楽曲とは少し異なる表情を持った新曲「船窓」など、バラエティー豊かな曲たちが演奏されました。