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長期休館レポート【その(5)】~高圧受変電設備更新工事について~

こんにちは。川崎市民プラザ 広報担当です。
蒸気橋の新設工事に続き、休館中に予定しているその他の工事についてご紹介します。

高圧電気の受け取り方法とその理由

川崎市民プラザでは、館内の照明や空調など、様々なことに大量の電気を使っています。
一般的な家庭や小規模な施設と比べると消費量が多く、電気需要が50kwを超えると、敷地内に受変電設備を設置して、6,600Vという高圧の電気で受電することが求められます。
もし、低圧で大量の電気を受け取ろうとすると、電気ケーブルを太くする必要があり、また、発熱により電気を浪費してしまう為です。

受変電設備とは

そうした高圧電気を受電し、使用する電圧に変換するまでの一連の設備を、受変電設備といいます。
受変電設備は、電気事業法により設備の保安管理を行うことが義務付けられており、今回の工事では、老朽化した設備機器の入替を行います。

画像 キュービクル
工事範囲は、電柱上部にあって電気事故が発生した際に波及事故を防ぐ気中開閉器や、落雷から設備を守る避雷器、また、高圧電気を低圧電気に変圧する変圧器(トランス)などが収められているキュービクルと、多岐にわたります。
画像 引き込み電柱
また、設備機器の入替時には停電になる為、仮設ケーブルも敷設します。
写真の電柱は、引込柱といいます。
電力を引き込むのに最後に使用する電柱です。
仮設ケーブルはこの引込柱から敷設します。

設備を更新する理由

高圧電力を受電する為には、敷地内に高圧受変電設備を設置しなければいけませんが、その分、電気料金が安く設定されてもいます。
高圧受変電設備には、落雷や漏電などによる事故の際に、設備を保護する役割があり、老朽化した受変電設備を更新することには、電気事故を防ぎ、また、万一の事故が波及するのを防ぐ目的があります。
電気を受電して消費するまでには実に様々な設備を経由し、また、事故が起こらないように定期的なメンテナンスを行う必要があるんですね。

休館中の工事は、こうした一般的には見えない部分の工事を主に行います。
お客様に当館を安心・安全に利用いただく為には必要な工事ばかりです。

次回の更新をお楽しみに!

広報担当より